【必見】1時間でさくらのサーバーライトプランにPHPを導入!
- 2011
- 10/13
予算の都合上焦って契約した「さくらのサーバライトプラン」でPHPが使えた!その方法をご紹介します。
「さくらのサーバライトプラン」は低価格なサーバとして有名ですが、MySQLやPHPが使えないといった
制限があることでも有名。スタンダードプランへのグレードアップもできないのが地味に痛いところ。
調べたらなんと!PHPを手動でインストールする荒業があるそうで、早速やってみました。
用意するもの
私は以下のサイトを参考に(というかほぼそのまま)したので、分かりづらいところがあればこちらを参照してください。
参照元サイト:さくらインターネットのライトプランでPHP5.2.6を使う
■php-5.2.6.tar.gz
ダウンロード:http://www.php.net/releases/
■telnet.cgi
ダウンロード:http://www2d.biglobe.ne.jp/~gama/cgi/tools.htm
はじめての設置なので、安全のために参照した記事と同じverのPHPを使用します。
5.2.6を使用しましたが、2008年に公開されたものなので若干古いです。新しいverのもので成功したら教えていただけると助かります。
PHP設置の流れ
1.telnet.cgiとphp-5.2.6.tar.gzをアップロード
telnet.cgiを「/home/(アカウント)/www/」にアップロードして、パーミッション設定は700にしましょう。
※telnet.cgiは、コンピュータを遠隔操作するためのプログラムなので、誰でもあなたのサーバを操作できるようになってしまい設置作業が終わったらすぐに削除しましょう。
php-5.2.6.tar.gzを解凍せずに「/home/(アカウント)/work」へアップロードします。
※/workは自分で作ります。
2.コンフィグ用のディレクトリを用意する
コンフィグ用、といっても正直何に使われるディレクトリなのか私も分かりませんが、ひとまず指示通りに実行。
/home/(アカウント)/share/ /home/(アカウント)/share/pear5 /home/(アカウント)/local /home/(アカウント)/php5/ /home/(アカウント)/php5/pear/ /home/(アカウント)/php5/pear/cache; /home/(アカウント)/bin /home/(アカウント)/www/cgi-bin
パーミッションはすべて755に設定しましょう。
パーミッションを途中で変更したりするとうまくいかないみたいなので、ここでしっかり変更しておきましょう。
3.php-5.2.6.tar.gzを解凍する
http://(アカウント).sakura.ne.jp/telnet.cgiを開いて以下のコマンドを入力。
cd ../work
これで「/home/(アカウント)/work」に移動したら、以下のコマンドを入力してファイルを解凍します。
tar xzvf php-5.2.6.tar.gz
4.conf.shを用意する
以下の内容でconf.shというファイルを作成します。
#!/bin/sh./configure \ --prefix=/home/(アカウント) \ --with-config-file-path=/home/(アカウント)/www/cgi-bin \ --program-suffix=5 \ --with-pear=/home/(アカウント)/share/pear5 \ --enable-force-cgi-redirect \ --enable-mbstring=all \ --enable-mbregex \ --enable-mbstr-enc-trans \ --enable-versioning \ --enable-trans-sid \ --with-mysql \ --with-openssl=/usr \ --with-soap=yes \ --with-zlib=/usr \ --with-gd=/usr/local \ --with-jpeg-dir=/usr \ --with-freetype-dir=/home/(アカウント)/local \ --with-ttf \ --with-png-dir=/usr \ --with-curl \ --with-iconv=/home/(アカウント)/local
FFFTPで「/home/(アカウント)/work/php-5.2.6」へアップロード
5.インストール
telnet.cgiを開いて、以下のコマンドを入力します。
cd php-5.2.6
「/home/(アカウント)/work/php-5.2.6」へ移動したら、以下のコマンドを入力します。
sh conf.sh
「Thank you for using PHP.」と表示されたらオーケーです。
続いて以下の入力ー。
setenv PHP_PEAR_CACHE_DIR /home/(アカウント)/php5/pear/cache;
いよいよ大詰め。以下のコマンドを入力します。
この処理はちょっと時間かかるので気長に待ちます。
make
以下のコマンドを入力したらインストールは完了です。
make install
うまくいかない場合は、コマンド「make clean」してやり直してください。
6.バイナリファイルのコピー
telnet.cgiで「/home/(アカウント)/bin」へ移動します。
※「/home/(アカウント)/work/php-5.2.6」にいる場合
cd ../../bin
「/home/(アカウント)/www/cgi-bin/」に「php5.cgi」がコピー。
cp php-cgi5 /home/(アカウント)/www/cgi-bin/php5.cgi
7.htaccessの作成
以下の内容で.htaccessを作成し、FFFTPで「/home/(アカウント)/www/」へアップロードします。
これで最後の作業です。
Action php5-script /cgi-bin/php5.cgi AddHandler php5-script .php
8.サブドメインを設定している方
サブドメインを設定している方は、「/home/(アカウント)/www/(サブドメイン)/」にcgi-bin/と.htaccessを移します。
9.確認方法
自分のサイトにPHPがインストールできているか、「test.php」というファイルを作って、/home/(アカウント)/www/(サブドメイン)/にアップロードします。
内容はこんな感じで
<?php phpinfo(); ?>
http://(アカウント).sakura.ne.jp/test.phpにアクセスしてPHPバージョン情報が表示されていれば成功なようです。
※サブドメインにインストールした方はhttp://(サブドメイン)/test.phpへ。
telnet.cgiを削除したら作業は完了です。お疲れ様でした。
sakuraのライトプランには前からもどかしく感じていたので、この情報を知ってかなり興奮したんですが、
PHPに詳しい方にとっては常識だったりするのかな。
※ 2012年8月現在は、さくらのサーバライトプランでも標準でPHPが使用できるようになっています。